茅ヶ崎方式とアクティブラーニング
最近テレビなどで「アクティブラーニング」という言葉をよく耳にする。先日も朝の情報番組で取り上げられていた。学習指導要領の変更でこれからの学校教育にも取り入れられるらしい。改めて「アクティブラーニング」を調べるといろいろな説明が出てくるが、学習者主体の「学修」で、これまでのように知識を詰め込まれるのではなく、それをいかに活用するかを学習者が考えるように導く方法ということだ。その方法としてグループワーク、ディベート、ディスカッションなどがあるようだ。
実は私は常々茅ヶ崎方式はアクティブラーニングだと思ってきた。もともとは茅ヶ崎で市民講座として始まった茅ヶ崎方式は、当時から「自律学習」を謳っている。自分で学び、気づき、自分のものにしていくというプロセスを大切にしている。私も教室ではなるべく「教えない」で自発的に気づいて学んでもらうように心がけている。なぜか?人から教えられる知識は受動的でなかなか定着しないが、自分で考えて、気づいたことはより記憶に定着するからだ。これは自分が長い間英語を学んできて実感したことだ。高校や大学で一杯先生に大事なことを教えてもらったはずだが結構記憶に残っていない。それよりも大人になって自分で茅ヶ崎の例文を勉強して、「なぜだろう?」と考えその答えを見つけたことはかなり定着していて、それが今私の英語力の基礎になっている。だから私も教室の生徒さん(茅ヶ崎では学習者という)に一杯気付いて、それを力にしてもらいたいと思っている。
この茅ヶ崎のやり方は今の時代にあっているのではと思う。実際テレビでも取り上げられた「アクティブラーニング」を採用している学校では、英語に茅ヶ崎方式を使っているクラスもある。私ももう少しアクティブラーニングについて勉強してみようかなと思っている。