ニュースから世界が見えるーバングラデシュ

今週はいろいろなクラスでバングラデシュの話をしている。発端は「バングラデシュの玉ねぎ不足」というニュースをクラスで読んだことだ。玉ねぎを主要食材としているバングラデシュではその多くをインドから輸入しているそうだが、インドがモンスーンに襲われ玉ねぎが被害に。そしてバングラデシュへの輸出がストップした。バングラデシュでは玉ねぎ不足で値段が10倍になり、人々が困っている。

というニュースなのだが、生徒さんたちからいろいろな疑問が上がってきた。「主要食材なのになぜバングラデシュは輸入にたよっているの?」「玉ねぎが主要食材ってバングラデシュはどんなものを食べているの?」「そもそもバングラデシュってどこ?」「人口は?」などなど。そこで皆で(私も含め)スマホを使って調べてみた。

いろいろなことが分かってきた。場所や人口はもちろん、独立が1991年で比較的新しい国だとか、「黄金のベンガル」と呼ばれる豊かな地域でありながら世界最貧国の1つであるとか。じゃあなぜ肥沃な土地を持ちながら貧しいのか?・・・日本語交じり英語で話は続く。やはり政治が悪いのか、いや温暖化で洪水被害が悪化しているのではとか・・・。また、一方で低い労働賃金のため海外の製造業の工場が移転しつつあり経済成長率も伸びているという前向きな話も分かった。いずれユニクロの製品もmade in Bangladeshになるかも。ホンダもオートバイの工場をバングラデシュに作ったそうだ。

1本のニュースを読むことでこれまでは注意も払わなかった遠くの国バングラデシュが少し身近になり、日本との関わりも見えた。やはりニュースは面白い!

おまけの話:これまであまりスマホを使いこなせなかった生徒さんが「ググる」面白さを発見。とても熱心に「ググって」いる姿が素敵でした!